ヤクルト・奥川、巨人斬り7勝目「自分が抑えるんだという気持ちで投げました」

7回1失点で7勝目を挙げて笑顔の奥川(撮影・佐藤厚)
7回、奥川は亀井から空振り三振を奪う(撮影・佐藤厚)
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 「巨人2-8ヤクルト」(17日、東京ドーム)

 ヤクルトの奥川恭伸投手(20)が、巨人打線を相手に7回を5安打1失点に抑える好投。6試合連続無四球、プロ入り最多の103球を投げきり、7勝目を挙げた。

 「10連戦の最初の試合。何とか勝ちたいと思いました」とヒーローインタビューで話し、「ゲームを作る事ができたので良かったと思います」と笑顔を見せた。

 150キロ超の直球に140キロ台のフォーク、切れのいいスライダーを武器に巨人打線を翻弄(ほんろう)した。

 初回に坂本に先制適時打を浴びたが、その後の無死一、二塁で岡本和を投ゴロ併殺に抑えた。味方が勝ち越した直後の四回には岡本、亀井に連打を許したが、ハイネマンのバットをへし折る遊ゴロ併殺打に打ち取った。ピンチを未然に防ぐ好投のあと、五回以降は3イニングを無走者に抑えた。

 「先制されて少し苦しい試合になったんですけど何とか粘り強く投げられたと思います。野手のみなさんにも点数をとってもらって気持ちも楽にしてもらえたので、何とかいい流れのまま自分が抑えるんだという気持ちで投げていました」。

 これで6戦無四球と乱れない制球力が光る。「ピンチでもフォアボールを出さなかったことが大きなケガにつながらなかった。これを続けていきたい」と胸を張る。初の中9日、初の100球超え。「次戦以降ももっともっといいピッチングをしたいなと思いますし、これからもっとたくさん投げられるように頑張りたいと思います」とさらに上を見据えた。

 負ければ3位に転落する巨人との直接対決初戦で堂々の投球。首位阪神と2差に詰めた。高津監督は「絶好調というほどではなかったですけど、丁寧に色んなことを意識しながら投球できた」と評価する。奥川は「チームの優勝に貢献できるように投げていきたい」と誓った。

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