ヤクルト・奥川に7勝目の権利 7回を自己最多103球、5安打1失点
「巨人-ヤクルト」(17日、東京ドーム)
ヤクルトの奥川恭伸投手(20)が、巨人打線を相手に7回を5安打1失点に抑える粘投。この日も四球はなく、プロ入り最多の103球を投げきり、7勝目の権利を持って、降板となった。
150キロ超の直球に140キロ台のフォーク、切れのいいスライダーを武器に巨人打線を翻弄(ほんろう)した。
初回に坂本に先制適時打を浴びたが、その後は岡本を併殺打に。亀井を空振り三振に斬って取り、最少失点にしのいだ。味方が勝ち越してくれた直後の四回には岡本、亀井に連打を許したが、ハイネマンを併殺打に、ウィーラーを二ゴロに打ち取った。
負ければ3位に転落する巨人との直接対決を任された。初めての中9日のマウンド。五回以降の3イニングは無走者に抑える力投。四回の併殺から11人連続アウトに仕留める圧倒的な存在感を見せつけた。
現在は首位・阪神と3位・巨人とは、熾烈(しれつ)な優勝争いを繰り広げる三つどもえ状態。そんな大事な試合を託された奥川だが、前回は阪神を完璧に抑え、この日は巨人を相手に試合を作った。