帝京・前田三夫監督が勇退「けじめとして」 名門築き上げ監督生活50年目

 甲子園春夏通算5位タイの51勝を誇る帝京・前田三夫監督(72)が今夏限りで勇退したことが29日、わかった。1972年から指揮し、監督生活50年目。「けじめとしてこの辺がいいだろう」とユニホームを脱ぐ決断を下した。今秋の東京大会はOBの金田優哉コーチが暫定的に指揮を執る。

 前田監督は木更津中央(現木更津総合)から帝京大に進学し、卒業と同時に当時は甲子園出場経験のなかった帝京へ指揮官としてやってきた。熱血指導で選手を育て、78年春に聖地初出場。89年夏に初の全国制覇へ導き、92年春、95年夏と春夏通算3度の甲子園優勝の名門を築き上げた。

 近年は2011年夏を最後に聖地から遠ざかっていたが、コロナ禍で甲子園が中止となった昨夏の東東京独自大会で優勝。今夏はノーシードながら東京ドームでのゲームとなった準決勝までたどり着いていた。

 阪神・原口、DeNA・山崎康、ソフトバンク・中村晃ら数多くの教え子をプロへ輩出し、ノックの名手としても高校野球ファンに愛された。今後は「側面から援護する形」と名誉監督としてサポートする予定となっている。

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