二松学舎大付・秋山 二刀流で決勝導いた!同点打&5回1/3を1失点好救援
「高校野球東東京大会・準決勝、二松学舎大付4-2帝京」(1日、東京ドーム)
背番号1の自覚がチームを救った。今秋ドラフト候補左腕の二松学舎大付・秋山正雲投手(3年)が、5回1/3を5安打1失点と好救援。登板直後の攻撃で自らの同点打を含む一挙4得点と逆転劇を呼び込んだ。
窮地にもまったく動じなかった。四回2死一、二塁からマウンドに上がり、二直でピンチを脱出。五回1死では中堅手と右翼手のお見合いで二塁打を許したが「エースである自分が止めてやらないと」と2者連続奪三振で嫌なムードを断ち切った。
「真っすぐのコースの部分はできた」と140キロ中盤を計測した直球がビタッと決まった。六回1死満塁でも左打者の外角いっぱいを突き、見逃し三振。「狙っていました」と要所では打球を前にすら飛ばせなかった。
3年ぶり4度目の夏切符を、どうしてもつかみたい理由がある。昨年に育成功労賞を受賞した市原勝人監督(56)が今夏の甲子園で表彰される予定。「(監督を)1人で行かせないで、自分たちも行きたい」と秋山。目標まであと1勝だ。