大阪桐蔭サヨナラV 3年ぶり夏の甲子園出場 松浦9K完投、主将・池田が決めた!

 「高校野球大阪大会・決勝、大阪桐蔭4-3興国」(1日、大阪シティ信用金庫スタジアム)

 大阪大会の決勝が行われ、最強集団・大阪桐蔭が劇的なサヨナラ勝ちで全国制覇した2018年以来、3年ぶり11度目の夏の甲子園出場を決めた。前日の準決勝でも好救援した今秋ドラフト候補の最速150キロ左腕・松浦慶斗投手(3年)が、6安打3失点9奪三振で完投して優勝に貢献した。興国は1975年以来46年ぶりの聖地を目指したが、あと一歩届かなかった。

 やはり強かった。「自分たちは日本一を目指しているのでここはまだ通過点ですが、決まった瞬間はやっぱりうれしかったです」。ベンチから祈る思いで戦況を見つめていた松浦は、サヨナラの走者が生還すると同時に拳を突き上げ歓喜の輪に加わった。

 エースの復活だ。初戦敗退の屈辱を味わった今春のセンバツ後は、状態が上がらず春季大会ではメンバーを外れ、近畿大会でも登板0と苦しんだ。だが、今大会は4試合に登板し、前日の準決勝では八回からの好救援でチームを救った。

 この日は最速146キロの直球とスライダーを軸に、低めに集める投球で八回まで2安打7奪三振と好投。九回に4安打を浴びて同点とされたが、その裏に主将・池田の適時打でサヨナラ勝ち。池田には、準決勝でも試合を振り出しに戻す一発で救われた松浦。「絶対に決めてくれると信じていた」と感謝した。

 精神面でもエースらしさが見えた。試合前、西谷浩一監督(51)は「決勝は松浦と決めていましたがあれだけ投げていたので」と前日に113球を投じた左腕にコンディションの最終確認をした。すると、「カレーは2日目の方がおいしいですよ」と自身をカレーに例える“珍発言”でOKサインを出したという松浦。これには指揮官も「背番号1を松浦に渡してよかったと思った」と笑った。

 次に見据えるのは、もちろん全国の頂だ。「甲子園の借りは甲子園でしか返せないので、全員で日本一を取りにいく」と力を込めた松浦。大阪桐蔭の夏本番はここからだ。

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