侍・稲葉監督 2発4盗塁手応え 就任時から掲げた“スピード&パワー”で圧倒

 「東京五輪・野球・1次リーグ、日本7-4メキシコ」(31日、横浜スタジアム)

 1次リーグが行われ、正式競技としては初の金メダルを狙うA組の日本は、メキシコに7-4で快勝して2連勝で1位通過を決めた。2日の準々決勝はB組1位・米国と対戦する。

 理想とする野球を見せつけて会心の勝利。目指していた1次リーグ1位通過を果たして「まずは2連勝で1位通過できたことを喜んでいる。非常にチームがいい方向に動き出したなと感じた」と稲葉監督。安ど感とともに、言葉には確かな手応えがにじんでいた。

 就任時から掲げてきた「スピード&パワー」でメキシコを圧倒した。1点リードの四回に山田が3ラン。3点リードの七回には坂本が貴重な追加点となるソロと効果的な一発で主導権を握り続けた。

 八回2死一塁では甲斐の二盗から山田の中前適時打につなげるなど、計4盗塁を記録。「本塁打も大事にしている部分。盗塁もみんなが積極的に次の塁を狙う姿勢を持っている。これは続けていきたい」と選手の躍動に目を細めた。

 1位通過で午後7時開始となる2日の準々決勝に駒を進め、「ナイターになれば涼しくなる」と日程上でも有利となった。「ここから(相手も)良いチームが来る。また全員で戦っていきます」。この勢いで一気に頂点へ上り詰める。

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