侍・柳田 サヨナラ劇呼んだマルチ安打「チームが一つになった」

 「東京五輪・野球・1次リーグ、日本4-3ドミニカ共和国」(28日、福島県営あづま球場)

 ソフトバンク・柳田のバットが劣勢に苦しむ侍たちを奮い立たせた。反撃ののろしを上げる七回の左翼線二塁打、そして九回1死からの内野安打。サヨナラ勝利の起点となった男は「我慢、我慢という感じだったが、得点につながって良かった」と笑みを浮かべる。

 直前合宿では右脇腹の違和感により、万全の調整ができなかった。それでも最後の強化試合となった巨人戦では先発出場を志願。ともに劣勢の状況から放ったマルチ安打は、大きな価値がある。

 サヨナラ打の坂本らとともに侍ジャパンででは最年長となる柳田。「チームが一つになったし、すごく勢いのつく勝ち方」と強調した。悲願の金メダル獲得へ、頼れる男がチームの核になる。

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