侍・山本由伸 28日初戦ドミニカ斬る 24日・楽天戦先発「本番想定」

 東京五輪の野球日本代表「侍ジャパン」の最終合宿4日目が23日、仙台・楽天生命パーク宮城で行われた。24日の強化試合・楽天戦(楽天生命)には五輪初戦の28日・ドミニカ共和国戦(福島)に先発する山本由伸投手(22)、31日・メキシコ戦(横浜)に先発する森下暢仁投手(23)が登板。両投手は金メダル獲得へ好スタートを切るべく決意の程を語った。

 「いつも通りに」。山本はこの言葉を取材の中で何度も繰り返しながら、迫る一世一代の舞台を前に気を落ち着かせた。五輪を戦う上での最重要ポイントも「とにかくいつも通りでいること」。普通にやれば勝てる-。現状、今季パ・リーグ投手3冠の男が自信をのぞかせた。

 すでに開幕戦での先発を稲葉監督から言い渡されている。「(本戦では)外国人が相手になる。そういうのを想定しながら」と、バッテリーを組むことが濃厚な甲斐とともに五輪仕様の配球術に磨きをかけている段階だ。

 リーグ戦では真っすぐを軸に支配的な投球を見せているが「ピッチングで『絶対にこれを投げたい』ってこだわりは全くない。とにかく0に抑えることを目指す」と、勝利のためならスタイルチェンジも辞さない姿勢が頼もしい。

 自身の状態に関しても「順調だと思う」と右腕。NPB球よりも、若干軽いとされる大会球にも「違和感なくできている」と笑顔を見せた。

 その中で本戦への試金石となるのが、24日の楽天との強化試合。試合開始時刻は開幕戦と同じ正午で「暑さがすごく気になりますけど、その辺も含めて、確かめられたら。本番を想定して投げられたらと思う」と意気込んだ。

 この日はランニングで汗を流し、2日連続でブルペンに入るなど、シーズン中と「全部一緒」のメニューで最終調整。いつも通りに平常心を貫く侍の若きエースが、金メダルへの“初陣”に向かう。

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