中日・大島まさかのホームスチール!?タイミングはセーフも“未遂”に
「マイナビオールスターゲーム2021・第2戦、全パ4-3全セ」(17日、楽天生命パーク宮城)
虎視眈々(たんたん)と相手のスキを狙っていた。八回、同点に追い付きなおも2死二、三塁の場面。三塁走者の中日・大島はじっくり、マウンドにいた宋家豪のフォームを凝視し、研究していた。
間違いなく行ける-。そう判断し、意を決したのはフルカウントからの8球目だった。右腕の左足が上がった瞬間、大島は本塁へ向けスタートを切った。
「ノーサイン。最初から狙っていた。四球がありそうだったので」。ただ鈴木誠はストライクだったため、やや後ろに下がりながら151キロの直球を強振し二ゴロ。危うくバットが当たってもおかしくない状況で、打球が三塁方向に飛べば負傷していてもおかしくなかったが、タイミングはセーフだった。
原監督からは「けがをしなくて良かったね」と言われたという。過去に2004年のオールスター第2戦で日本ハムのSHINJO(新庄剛志)が本盗を成功させたことがある。結果的にホームスチールは“未遂”に終わったが、ファンの目に焼き付いた驚きのワンプレーだった。