「フレッシュオールスター、全ウエスタン１－３全イースタン」（１５日、坊っちゃんスタジアム）

　若手選手が出場するフレッシュオールスターゲームが１５日、松山市の松山中央公園野球場で２年ぶりに開催され、全イの内山壮捕手（ヤクルト）が最優秀選手に輝いた。

　初めて訪れた松山の地で、全イ・内山壮が輝いた。雨空を切り裂く先制＆決勝アーチに「すごく楽しんで野球ができました」。攻守で存在感を示し、ＭＶＰを獲得。未来を明るく照らした。

　積み上げてきた「強く振る」練習が、実を結んだ。三回先頭の第１打席で、全ウ・森の直球を狙い打ち。左翼席にたたき込み「スイングの強さや飛距離は少しずつ成長できている。スタンドまで届いてくれてうれしかった」と笑顔があふれた。

　憧れの先輩・古田敦也氏の教えがある。今春のキャンプは２軍スタートだったが、１軍のミーティングを映像で確認し「記憶よりも記録」の言葉が耳に残った。それからは日々の反省をメモに書きとめることが日課に。「継続していきたい」と、記してきた文字が成長促進の“教科書”になった。

　過去にイチローやヤクルト・青木らが手にしたフレッシュ球宴のＭＶＰ。「１軍でレギュラー選手になれるように、これからも頑張っていきたい」。内山壮も、その１歩目を力強く踏み出した。