ソフトバンク・レイが人生初完封 惜しい!ノーヒットノーランまであと4人
「ソフトバンク8-0楽天」(12日、ペイペイドーム)
快挙を逃しても、ソフトバンクのレイは表情を変えなかった。無安打を継続していた八回2死一塁で、炭谷に対し詰まらせた当たりが右前に落ちる。それでも次の打者を冷静に仕留め、志願して九回のマウンドに上がると135球を投げきった。人生初だという完封勝利に「楽しんで投げられた」と笑みがはじけた。
150キロ前後の速球と、鋭く曲がるカットボールを主体に丁寧にコースを突いた。3点を奪った直後の二回を3者連続三振。勢いに乗り、最後までリズムを崩さなかった。
元々は朝食をほとんど食べなかったと言うが、来日後は食習慣の改善に取り組み、今は目玉焼き五つと山盛りのフルーツを朝から平らげる。「バットに当てる技術が違う」と粘ってくる日本の野球にもきっちり順応した。
ノーヒットノーランは六回ぐらいから意識したと言い「ぜひ達成したかったけど簡単にいくものではない」と苦笑い。試合後は、甲斐と抱擁を交わし「彼なしではこのような投球は到底できない。頭が下がる」と感謝を口にした。