オリックス“ラオウ”杉本 2打席連発キング1差 ロッテの「チョコパイ好きです」
「オリックス5-5ロッテ」(29日、京セラドーム大阪)
5点ビハインドもラオウには関係ない。三回の攻撃前、ベンチ前の円陣での「今の俺らやったら追いつけるから、諦めずに積極的に振っていこう」といった声に燃えた。
オリックスが打ちあぐねていた二木に対し、杉本は四回に左翼5階席への特大ソロ弾で反撃ののろしをあげると、六回2死一塁では変化球をバックスクリーンへ運ぶ2打席連続本塁打となる17号2ランで、2点差まで縮めた。
ロッテ戦は今季3度目の1試合2発。球団では90年の石嶺和彦以来となるロッテ戦10本塁打で、リーグトップのソフトバンク・柳田、ロッテ・マーティンに1本差に迫った。
「たまたま偏っているだけやと思います。得意としているわけでもないですし。青学のOBがたくさんいらっしゃるのでいいところを見せたいというのはあります。今までおるかおらんか分からん選手だったんで(笑)」
相手ベンチには井口監督をはじめ、先輩が並ぶ。6年目、覚醒した姿を見せつけたい思いが活躍につながっていると分析する。
4番のバットに導かれるように、七回には代打・ジョーンズ、福田の連続適時打で同点。勝てはしなかったが引き分け。楽天と並んで首位を守った。ラオウはロッテ製品について「好きです。甘い物が好きなんでチョコパイとか好きです」とニッコリ。大好物をほおばり一発を量産する。