オリックス ついに首位やで!宮城8回0封7勝目 10年ぶり8連勝導いた!
「楽天0-3オリックス」(20日、楽天生命パーク宮城)
この19歳はやっぱりただ者じゃない。オリックスは2年目の宮城が首位・楽天を8回5安打、三塁すら踏ませない好投。チームを10年ぶりの8連勝、そして7年ぶりの首位へ導いた。
相手先発は新人王を争う早川。初めてのスライド登板も関係ない。初回先頭の小深田に安打を許すが、鈴木大を併殺打に仕留めると乗った。スローカーブとスライダーを織り交ぜる緩急自在の投球で凡打の山を築く。
初めてピンチを迎えた八回2死一、二塁では鈴木大を3球連続のスローカーブで二ゴロに打ち取った。
「自信を持ったからこそ投げられたと思う。一歩いいところに入れたんじゃないかと思います。頼れる球が一つ増えた」
完封も期待されたが、最後は平野佳に任せた。7勝は同僚・山本、早川とハーラートップに並んだ。
中嶋監督は「すごいですよね」と“孝行息子”の快投を絶賛。この日は父の日、宮城は父・亨さんへのプレゼントを問われると「お父さんが欲しいって言ったものを買えるように頑張ります。たぶん“ない”って言われると思うんですけど」と少年の顔で照れた。
裕福ではない家庭環境の中、野球を続けさせてくれた家族への感謝は尽きない。プロに入ってからは財布や家族全員にユニバーサルスタジオの年間パスを贈った。だが、勝利こそが最高のプレゼントだろう。
楽天生命パークでは4月4日に続き8回無失点。いずれも早川に投げ勝った。「取りたい」と話す新人王へ大きく前進した。