巨人 完敗3位転落…虎と8差 キラー・メルセデスが大乱調6失点KO
「阪神7-1巨人」(18日、甲子園球場)
力の差を見せつけられた。巨人は序盤の大量失点が響き、リーグ戦再開初戦で虎に完敗した。2位で並んでいたヤクルトが勝ったため、4月13日以来の3位に転落した。
メルセデスが、想定外の大乱調だった。試合前の時点で阪神戦は通算10試合に登板し5勝2敗、防御率1・58の“虎キラー”があっけなく沈んだ。原監督は「なかなかゲームを作るというかね、スターターの役割を(果たせなかった)というところでしょうね」と淡々と振り返った。
左腕は二回に4本の二塁打を浴びて3失点を喫した。三回に無死満塁のピンチを招くとベンチも我慢の限界に達し、降板を告げられた。来日以来、自己ワーストの6失点での今季初黒星に、メルセデスは「チームに申し訳ないです」とうなだれた。
継投も裏目に出た。三回に絶対絶命の状況でマウンドに上がった2番手・田中豊がサンズに満塁本塁打を浴び、火に油を注いでしまった。指揮官は「糧とするでしょう」と奮起を促した。
絶対に落としてはいけない一戦で敗れ、首位阪神とのゲーム差は今季最大の8に広がった。「明日、頑張ります」との言葉に力を込めた将。19日は一丸で白星をつかみ取りにいく。