中日 ロッテから移籍・加藤翔 衝撃竜デビュー!史上初2球団で初打席初球本塁打
「ヤクルト5-2中日」(18日、神宮球場)
持ち前の勝負強さを遺憾なく発揮した。トレードでロッテから加入してわずか3日の中日・加藤翔が衝撃の竜デビューを飾った。
「少し詰まったので、スタンドまで入るかどうかなと思ったのですが、いろんな人の気持ちがスタンドまで運んでくれた」
またもや初打席の初球だった。2点を追う三回1死。「8番・右翼」でスタメンの加藤翔は、ヤクルト・石川のスライダーを振り抜いた。打球はぐんぐん伸びて、左翼席前列に着弾。一塁を回ると、強く両手をたたいた。満面の笑みで、ベンチのチームメートとハイタッチ。プロ1年目の2013年には新人野手史上初となる初打席初球本塁打。8年前と同じように、ド派手なあいさつ代わりの一発だ。
13年には西武とのクライマックスシリーズの初打席でもアーチを放った。公式戦とポストシーズン両方の初打席をホームランで飾ったのは史上初。“持っている男”なのは間違いなかったが、安定した成績を残せず、レギュラーには定着できなかった。くすぶり続けた8年間だった。
都内に住む家族も観戦に来た一戦で好スタートを切った。「頑張る機会を与えてもらった。やってやるぞという気持ちです」。覚悟を決めた男は強い。第2の野球人生が始まった。