オリックス5割復帰!でも中嶋監督は「目指しているところはそこじゃない」

7回を終え、選手交代を告げた中嶋監督(撮影・北村雅宏)
連勝を飾り、ナインを迎える中嶋監督(左端)(撮影・北村雅宏)
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 「オリックス6-0巨人」(10日、京セラドーム大阪)

 オリックスは初回に満塁から杉本の二塁打で先制すると、五回には4番・T-岡田の3ランで加点。投げては山崎福が6回無失点の好投、能見、村西、沢田、富山とつなぎ今季4度目の完封勝利。これで9度目の挑戦にして4月1日以来の5割復帰となった。

 中嶋聡監督は山崎福について「良かったですね。入りから良かった。いつも自分で言っている立ち上がり。あまり意識しすぎてもと思っていたけどその割にはすっと入った。もしかしたら(前カードで)ベンチ入っていたおかげかもしれないですけどね。代打で出るかもしれない緊張感があまりにも入り込まなかったのかなと。いい方に考えます」

 山崎福はこれで2勝目。好投しても勝ち星に恵まれない試合が続いた。

 「サチ(山崎福)がいい投球しているときは援護できてなかった。初回から援護できたことはサチ自身も楽だったのでは。毎回毎回(先発投手)みんなにそういうことをできるようにやっていきたいと思っているんですけど、こればっかりはなかなかできないんで」

 攻撃では初回に3点のあと、両軍無得点と重苦しい雰囲気の中、五回にT-岡田が3ランを放った。

 「どっかで追加点がほしいところ。あれが3ランというのは助かりました。助かったというかチームが落ち着いたというか」

 貴重な一発を褒める一方で2試合連続で起用した4番について。

 「いいことですね。いろいろな打順になるんですけど。いろいろ考えながらやっていきたいと思います。明日は7番かもしれないし、ベンチかも?なんてね(笑)」

 これで4カード連続の勝ち越しとなった。

 「不安材料まだまだありますけど。ある程度のことができるというのは見えてきた。不安材料が消えていってるのはいいことだと思う」

 これまで借金1から6敗2分けと苦しんできた5割に4月1日以来に復帰した。

 「周りがいっぱい言っていたので、それになったことはうれしいんですけど、目指しているところはそこじゃない。貯金をしていく方にまわりたいと思います」

 交流戦の勝ち越しが決まった。

 「すべてにおいて一個ずつ重ねていくことが普通の目標ですので。一つの交流戦というだけであって。これからもっともっと厳しい戦いになっていくと思う。そこでも一つずつ勝ち越していきたいと思います」

 七回には2番手・能見が松原の打球を左足に受け降板するアクシデントもあった。

 「大丈夫に決まってるやん。能見さんですよ。大丈夫やん」

 11日からは京セラドーム大阪で交流戦最後のカードとなる広島3連戦に臨む。

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