ソフトバンク・東浜 苦難を乗り越えてつかんだ1勝も「反省の方が多い」

 力投する先発の東浜(撮影・立川洋一郎)
 勝利投手の東浜(左)をねぎらう工藤監督(撮影・立川洋一郎)
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 「ソフトバンク8-4広島」(9日、ペイペイドーム)

 ソフトバンクの東浜巨投手が、今季3度目の先発で1勝目を挙げた。

 お立ち台では「投球内容から考えれば、ここに上がっていいのか」と反省の弁だった。序盤3イニングは打者9人で抑える完全投球。味方も柳田の13号2ランなどで3点を援護してくれたが、四回に3失点して同点とされた。また、七回にも失点。123球の力投で7回4失点はまずまずの結果も「反省の方が多い」と唇をかんだ。

 それでも先発投手として白星は何よりの良薬だ。いくつものアクシデントを乗り越えて手にした1勝でもある。

 昨年の日本シリーズ直前に右肩不調を訴えて登板を回避。そして昨年末には新型コロナウイルスに感染してリハビリのスケジュールが大幅に伸びた。4月に二軍戦で実戦復帰するも、その試合で打球が左足首付近に直撃。再調整を余儀なくされた。

 そんな中でも心の支えになったのは故郷沖縄で応援してくれる家族や親戚の存在。そして「一軍の試合をテレビで客観的にしか見られない自分が悔しかった。自分に檄を入れた。そこは原動力になった」と振り返った。

 今季1勝目は、入団から9年連続の勝ち星とともに通算50勝の節目にもなった。「ここは通過点。もっと勝てるように、チームが勝てるように頑張ります」と一層の飛躍を胸に誓った。

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