日本ハム・高浜、初の満塁弾「めちゃくちゃうれしい」 兄は元虎戦士・ロッテ卓也
「巨人4-6日本ハム」(5日、東京ドーム)
鬱憤(うっぷん)を晴らす猛攻撃は、日本ハム・高浜の一発で豪快に締めくくった。先発の戸郷の前に六回までわずか2安打。1日の広島戦の六回から28イニング連続無得点だった打線は七回、王柏融の逆転4号2ランで29イニングぶりに得点すると、勢いを取り戻した。
なおも1死満塁の好機で打席に立った代打・高浜。重圧のかかる場面で、戸郷の149キロ直球を迷いなく振り抜いた。「打った瞬間いったと思った」。打球は左中間席に飛び込む自身初の満塁アーチ。「めちゃくちゃうれしい」と声が弾んだ。
尊敬する兄を景気づける一発にもなった。「小さいときからずっと目標」という兄は元阪神ドラフト1位で現ロッテの卓也内野手。腰の手術もあり、昨季から育成契約となっていたが、5月31日に支配下に復帰していた。
高浜自身も育成を経て20年7月に支配下に再昇格した“苦労人兄弟”だ。「育成の場合はファームでしか戦えないけど、(今後)1軍で対戦できる可能性がある」と高浜。“その日”は近いうちに来るかもしれない。