「巨人６－０日本ハム」（４日、東京ドーム）　

　日本ハムは２試合連続の完封負けを喫したが、悲観することばかりでもない。打撃不調で５月１７日に出場選手登録を抹消されていた主砲の中田が「４番・一塁」で復帰。七回に桜井から中前打を放ち、５月１１日のオリックス戦以来の安打をマークした。

　自ら再調整を志願し、自主練習や２軍戦を経て立った久しぶりの舞台。「差し込まれた」と１打席目は右飛に倒れたが、「タイミングも取って、ボールもいい見え方はしていた」以降は徐々に適応できたという。一発こそなかったが、栗山監督も「打球はそのうち上がる。感じとしては悪くない」とうなずいた。

　最下位に沈むチームの浮上は、中田のバットにかかっている。「今のチーム状況もしんどい。でも、どうにかしないといけない」。言葉に強い覚悟がにじんだ。