DeNA・大和が勝ち越し打 鷹に9年ぶりカード勝ち越し
「DeNA4-3ソフトバンク」(3日、横浜スタジアム)
塁上で笑顔がこぼれ、右手をベンチに向かい突き上げた。3-3の同点で迎えた七回1死二塁。DeNA・大和が決勝打となる勝ち越しの適時二塁打を放った。背番号9は「ベンチにいた田代さんが喜んでくれたのが一番うれしかった」と笑顔を見せた。
「お父さんのような存在」。大和は交流戦からベンチ入りする田代巡回打撃コーチをそう慕う。普段からアドバイスをもらうが、七回の打席前は「何も言われなかった」。33歳のいぶし銀は言葉がなくとも、ここぞの場面に一振りで応えた。
普段から、野球やそれ以外の話も同コーチとしており「自分が常に乗せられているって感じですけどね」と笑った。交流戦に入り、2本塁打、6打点と勝負強さを随所に発揮している。
接戦を制し、ソフトバンクには2012年以来9年ぶりとなるカード勝ち越し。大和は「交流戦に入り(全員)別人のようになって、本当にいい方向に向かっている」と最下位からの逆襲に確かな手応えを感じている。