オリックス・紅林 V2ラン!3戦7打点「甲子園いいですね」新たな“キラー”の予感
「阪神3-7オリックス」(3日、甲子園球場)
阪神・大山、佐藤輝の、本拠甲子園での劇弾を、オリックスの19歳が“上書き”して見せた。2年目の紅林が同点の八回1死一塁で、岩崎の140キロを完璧に捉えると、その瞬間、センター・近本は追うことを諦めた。
「気持ちよかった」と笑顔で振り返った勝ち越し4号2ランは、バックスクリーン左、中段に楽々届く特大の一発だった。
先発・山崎福が二回までに2本塁打で3失点。しかし、セ・リーグ首位を走る阪神相手の関西ダービーは最高の見せ場だ。少々リードを許そうと、諦めることはない。
四回1死二、三塁から杉本の適時打とT-岡田の左犠飛で1点差。五回には2死から山崎福の二塁打と福田の中前適時打で同点に。この粘りが、紅林の殊勲打に結びついた。
ただ長打力を発揮しただけではない。六回には「狙ってない球に手を出した」結果、チャンスで右飛。即座に反省を糧とする。八回の打席は、岩崎が誘ってきたチェンジアップを「見逃せた。あれで直球狙いができた」と、2年目とは思えない冷静さも伴っての一発だ。
この3連戦4安打7打点で猛虎を撃破。「甲子園、いいですね」と聖地を存分に楽しんだ若武者。伸びしろは計り知れない。