オリックス・能見“ただいま”0封 203日ぶり聖地登板 拍手「ありがたかった」
「阪神2-1オリックス」(2日、甲子園球場)
久しぶりの聖地は温かかった。オリックス1点ビハインドの六回、「ピッチャー能見」がコールされると、大きな拍手で迎えられた。
先頭のサンズに中前打、佐藤輝には右前打でピンチを迎える。それでも冷静に、長年バッテリーを組んだ梅野を空振り三振、中野を144キロで左飛に打ち取ると最後は代打・糸井を宝刀スライダーで空振り三振。虎ファンの大きなため息を聞きながら三塁ベンチへ戻った。
「反対から出て行ってるのが変な感じでしたけど、温かい拍手をいただいて非常にありがたかったですね。点を取られそうやったんで楽しんでる余裕なかったです」
敗戦の中にあって笑顔はなかったが、ファンへの感謝は忘れなかった。
無失点に抑えたが、佐藤輝との対戦はひやりとしたという。
「ちょっと危なかった。投げミスしたのでヒットでよかった。ファウルがなかなか降りてこなかった。すごいパワー持ってますね」
42歳は昨年11月11日・DeNA戦以来、203日ぶりの甲子園で健在ぶりを見せつけた。