ヤクルト・村上 26打席ぶり14号!交流戦初安打がホームラン
「オリックス8-7ヤクルト」(30日、京セラドーム大阪)
長く、暗いトンネルの出口が見えた。ヤクルト・村上宗隆内野手がバットに力を込める。「何とか1点でも多く点を取って、逆転するぞという気持ちだった」とリーグトップタイの14号2ラン。26打席ぶりの快音は、交流戦初安打となった。
待望の一発だった。3点を追う六回。無死三塁から中村、山田が2者連続三振に斬られ、重たい空気の中で打席へ。2球目だった。真ん中低めのスライダーを強振すると、打球は左中間席へ。「自分のスイングができました」とうなずいた。
苦しい時間を過ごしていた。6試合ぶりのアーチに、26打席ぶりの安打だ。今季は開幕直後にも状態が上がらず、悔しい思いをしてきたが、「そういう(不振の)時期は必ずくる」と受け止め、うつむかなかった。
足早にダイヤモンドを一周するも、村上に笑みはない。チームは痛恨の逆転負けだ。高津監督も「たくさん点を取るために、村上の打撃は大事になる」とさらなる奮起を促す。復活の兆しは見えた。ここから目の前の壁を、乗り越えていけ-。