オリックス・能見 鳥谷K斬り! 大阪が沸いた!元虎戦士が初対決
「オリックス6-5ロッテ」(18日、京セラドーム大阪)
注目の元虎戦士の初対決は、1点リードの八回2死一塁という緊迫した場面で訪れた。
代打・鳥谷のコールにマウンドのオリックス・能見兼任投手コーチは「あっ来たな」と思った。15年間、ともにタテジマを身にまとい戦った戦友。いつかはと楽しみにしてきた対戦だった。
初球144キロでストライク。2球目も直球でファウル。最後は140キロのワンバウンドのフォークで空振り三振。夢対決はわずか3球で終わった。
「ずっと対戦したいと思っていた。もっと楽な場面で対戦したかった(笑い)。状況も1点差ですし、楽しんでいる余裕もなかった。思いは片隅に置きつつ、対打者として」
特別な思いを、頭の片隅に追いやって、チームの勝利のために、腕を振った。
厳しい登板だった。八回からマウンドへ。先頭の加藤にいきなり安打を許し、代走・和田に二盗を許すなど1死二塁とした。それでも紅林が、角中の遊ゴロで飛びだした和田を三塁で刺す美技を見せた。
藤岡、角中、鳥谷と代打はいずれも左打者を送ってきた。「傾向として左に打たれている確率が高いのでその辺があるかなと」と能見。今季14試合目の登板。研究もされ尽くしてきた。それでも無失点で4ホールド目。チームの4位浮上に貢献。ベテランの活躍で3位まで1ゲーム差と迫った。