「サントリードリームマッチ２０２１、プレミアム・モルツ１３－３ドリーム・ヒーローズ」（１７日、東京ドーム）

　「サントリードリームマッチ２０２１」が１７日、２年ぶりに東京ドームで開催された。新型コロナウイルスの影響で無観客試合の中、ザ・プレミアムモルツ球団の元阪神・掛布雅之氏（６６）が２安打３打点の活躍で最優秀選手賞を獲得した。

　「ミスタータイガース」が往年の勝負強さを見せた。初回２死一塁。ドリームヒーローズ先発の元巨人・斎藤雅樹氏から右線へ先制適時二塁打を放った。

　「斎藤くんが打ちやすいところに投げてくれました」と謙遜した掛布氏。６点リードの四回２死二塁では、右前への適時打で追加点をたたき出した。

　この日はランディ・バース氏（６７）がコロナ禍の入国制限で欠場。掛布氏は「寂しいです」と話したが、盟友の「掛布さん、岡田さんと会えること、３人そろって試合をすることを楽しみにしていた」というビデオメッセージに奮起。見事にＭＶＰに輝き「楽しく、うれしく野球ができた」と野球少年のような笑みを浮かべていた。