「巨人５－３阪神」（１５日、東京ドーム）

　巨人が劇的勝利。九回に１死満塁の大ピンチとなったが、執念の継投で逃げ切った。伝統の一戦、通算２０００試合目の節目の戦いを制し、首位阪神とのゲーム差を３・５に縮めた。

　主役は譲らない。巨人が王者の意地を示した。１点を先制された直後の一回は２死一、三塁から重盗で同点。一塁走者・丸がおとりとなってスタートを切り、二塁送球の間に三走・梶谷が生還した。

　再び１点を追う展開となったが、五回にスモークが逆転の３号３ラン。右打席で本拠地初アーチをたたき込み、流れを引き寄せた。

　先発のサンチェスは七回途中３失点と粘りの投球で３勝目。高梨、中川とつないで迎えた九回は鍵谷が１死満塁のピンチで交代。原監督は大江、野上を投入し、逃げ切った。

　阪神はドラフト１位・佐藤輝が２本の適時打を含めて３二塁打３打点の大暴れ。打線をけん引したが、ドラフト２位・伊藤将が６回５失点でプロ初黒星。新外国人のロハスは３三振でデビューから２０打席無安打となり、昨年のボーアがマークした１８打席を超えて、球団ワースト記録を更新した。

　伝統の一戦は巨人の１０９４勝８３５敗７１分けとなった。