緊急事態の巨人 ドラ1右腕が救世主になるか?「平内は以前より安定」評論家の視点

 巨人は9日のヤクルト戦で主砲・岡本和が逆転サヨナラ3ラン。執念の勝利で首位・阪神とのゲーム差3・5をキープした。

 一方で、大黒柱の坂本が帰塁の際に負傷し、右手母指(親指)末節骨骨折の診断。指の末節骨骨折は他の選手のケースで復帰まで4週間~8週間で、坂本も少なくとも1カ月は離脱するとみられる。

 デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「指だから体は動かせるし、ノックも受けられる。とはいえ、しばらく打撃で気になることもあるだろうし、1カ月半はかかると思ったほうがいいだろう。(右肘違和感で登録抹消の)菅野とダブルだから影響は大きいよな。代役の筆頭候補は吉川になるだろうけど、増田大、広岡あたりもチャンスだと思ってやってほしい」と語った。

 投打の柱を欠いただけでなく、リリーフ陣の台所事情も苦しい。デラロサが米国の市民権申請手続きのため離脱。リリーフエースの中川も安定感を欠いており、原監督も苦心の選手起用が続いている。

 関本氏は「桜井にしろ、中川にしろ、今はみんな自信がないから四球が絡む。桜井は(5日の)広島戦のクロンに対する投球では結果的には抑えたけど、ホームランボールを何球も投げていたからな」と指摘。中継ぎ陣の立て直し策としては「巨人はセ・リーグの他球団より選手層は厚い。今はコンディションの上がってきた選手を次々と入れ替えていくしかないな」とした。

 4日のイースタン・DeNA戦で6回2安打無失点、8奪三振と好投したドラフト1位・平内について触れ「ファームの試合を見たけど、キャンプや開幕直後よりボールが安定している。膝元の変化球も鋭く曲がっているし、リリーフで使っても面白い」と語った。

 首位・阪神が好調で、戦力が整うまで我慢の戦いが続く。「坂本抜きで交流戦を戦うことになるし、夏以降に勝負できる展開にしなければいけない」と関本氏。リーグ3連覇へ、チームの底力が試される。

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