楽天新助っ人・コンリーが来日しないまま退団 コロナ禍で家族ビザ発給難航
仙台はおろか、一度も日本の地を踏むことなく、チームを去る。楽天は6日、新外国人のアダム・コンリー投手(30)と双方合意の上、契約を解除したと発表した。コロナ禍の影響で家族のビザ発給が難航。一家での来日のめどが立たず異例の形での退団となった。
コンリーは球団を通じて「イーグルスでプレーできることを本当に楽しみにしてました。しかし、コロナの影響で来日が遅れ、日本の状況が悪化しているのを見て、日本でプレーするのが困難であると家族と話をしました。残念ながらこのコロナ禍に日本でプレーするのは最適なタイミングではないと決断しました」とコメント。無念さをにじませた。
発表前には、コンリー夫人が自身のブログで契約解除をうかがわせる内容を投稿(現在は削除済み)。臆測が飛び交っていた中、石井監督も「僕も分からない状況でああいう話になっている。何も決定もしていないのに、出されるのはちょっとどうかなと思う」と“フライング”に困惑気味だったが、中継ぎで期待していた左腕との対面は叶わぬままとなった。
新たな助っ人補強については「(1軍戦出場まで)2か月かかるので。今のところはいろんな議論をした方がいい」と慎重な姿勢の指揮官。コロナ禍という異例の事態も頭に入れながら、さらなるチームの強化策を探る。