観戦時に注意 プロ野球「観衆の妨害」となる場合、ならない場合 1日ロッテ戦で発生

 1日の楽天-ロッテ(楽天生命パーク宮城)で、「観衆の妨害」により打者がアウトになる場面があった。

 楽天3-0で迎えた四回1死二塁、楽天・小深田の一打は左翼フェンス際へのファウルフライ。ロッテの左翼角中は捕球体勢に入ったが、その前にスタンドからファンの捕球しようとした手がボールに触れる。落球した角中はファンへ険しい視線を送り、不満を隠せなかった。

 これに対し、井口監督がリクエストを要求。リプレー検証を終えて、審判員が「観衆の妨害がありましたため、妨害がなければ捕球していたと判断されるためアウトとします」とアナウンス。小深田は左邪飛でアウトとなった。

 公認野球規則では6・01eで、観衆の妨害という項目があり、「打球または送球に対して観衆の妨害があったときは、妨害と同時にボールデッドとなり、審判員は、もし妨害がなかったら協議はどのような状態になったかを判断して、ボールデッド後の処置をとる。【規則説明】観衆が飛球を捕らえようとする野手を明らかに妨害した場合には、審判員は打者に対してアウトを宣告する」と記されている。

 一方で【原注】として、「野手がフェンス、手すり、ロープから乗り出したり、スタンドの中へ手を差し伸べて捕球するのを妨げられても妨害とは認められない。野手は危険を承知でプレイしている」とも付け加えられている。前日はフェンスぎりぎりで、角中は捕球態勢に入っていた。

 前日のケースでは井口監督がリクエストをしたことでリプレー検証となり、判定が変更。試合後、井口監督は「リクエストする前に審判が本当は見なくちゃいけないはずなんですけどね」とも指摘した。

 同様のケースには過去にもあり、16年6月14日には巨人-楽天(東京ドーム)でも適用。楽天・オコエが放った右翼ファウルエリアへの飛球に対し、エキサイトシートのファンが身を乗り出して巨人・長野(現広島)の捕球を妨害。長野は捕球できなかったが、この時はすぐに審判がアウトと認定した。

 ファンは打球が飛んできた際、ついつい反応してしまいがちだが、MLBでは妨害行為をした場合は退場となることも。グラウンドに近い座席に座っているファンは特に注意が必要だ。

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