日本ハム・谷川 持ってる男!?阪神から移籍後初勝利 1064日ぶり2勝目
「日本ハム5-4西武」(1日、札幌ドーム)
ひょっとして、持っている男かもしれない。阪神からトレードで加入した日本ハム・谷川が移籍後初勝利。新人1年目だった18年6月2日の西武戦(メットライフ)以来1064日ぶりの2勝目だ。「点を取られているので素直に喜べないですけど、チームが勝てたのはよかった」とはにかみつつ、胸をなでおろした。
初の本拠地登板は緊迫した場面だった。2点差に広げられた八回2死一塁で緊急登板。愛斗を投ゴロに仕留めると、そのまま九回も続投した。だが先頭の呉念庭に二塁打を許し、その後1死三塁で山田に中前適時打を浴びた。それでも、続く金子を持ち味のシュートで遊ゴロ併殺に料理。最少失点で大逆転を呼ぶ攻撃へとつなげた。
今季初のサヨナラ勝ちの余韻もそこそこに、「あそこで3人でかえってくることが大事。次回は修正したい」と表情を引き締める。一方、栗山監督は「これで落ち着くと思う。『こういう投手なんだな』というのが分かった。前に進むと思う」と評した。
3年前のプロ初勝利も味方の逆転勝ちでつかんだ勝利だった。最下位のチームは、新型コロナウイルス感染などで西川ら主力選手が不在と苦しい状況。そんな中、虎から来たラッキーボーイが救世主になるかもしれない。