オリックス・中嶋監督「T-岡田もラオウもスゴい」代走・小田起用もドラマ呼ぶ
「オリックス7-6西武」(22日、京セラドーム大阪)
オリックスが九回2死から3点差をT-岡田の三塁打で同点に追いつき、杉本のサヨナラ打で今季初のサヨナラ勝ちを収めた。
中嶋聡監督は劇的なサヨナラ劇に「いやあ本当に最後の粘りは宗の初球をいってくれたのがすごく勇気出るあれだと思いますし、みんなで走ってセーフになって、T-岡田もあそこまで粘ってあそこで決めてくれたのはすごいですし、ラオウもよく粘って決めてくれたと思います」と興奮気味に振り返った。
ポイントとなったのは2死一、二塁となったところで中川圭に代打・ジョーンズ、一走の吉田正に小田を代走に送ったところ。ジョーンズは三ゴロに倒れるが、三塁・佐藤は二塁に送球。俊足・小田は果敢に二塁へスライディング。1度はアウトと判定されるが、リクエストで覆った。
「ああいうところでセーフになりにいく走塁。ずっとやってきたこと。こういうところでそういう走塁を出せているというのはうまくなってきていると思います」
劇勝のおかげで救われたのはリリーフ陣。同点の八回につぎ込んだ能見、比嘉で3点を失った。指揮官は自身の反省も込めて振り返った。
「八回の辺りでね。非常に迷ったんですけどね。(能見に)任すのか、(安打の)当たりも不運だし、死球なんてないようなことなのに。あっと思っていきましたけど。比嘉も初球にあんなところ投げるつもりはなかったでしょうけど不用意に入ってしまったのはもったいないところだと思う。あそこはベテラン2人に任せたというのはある。自分らが分かってると思うので切り替えてしっかりやってもらったらと思います」
これで今季初の3連勝となった。手応えを感じるかと言われると首を振った。
「まだまだ。そうでもないです。今みたいに周りが若いヤツらの失敗をカバーしてくれている。もうちょっと先にカバーできたのかなと思いますし。あいつらも自分らがやるべきことをしっかりやる。それができなくなったら出る必要がなくなるのでそこだけはちゃんとやらせたいと思います。打つ打たないというのはしょうがない。これから頑張ればいい。作戦のところでしっかりできなかったりやっているように見えなかったらできる人が出るべきだと思う。そこを教えていきます。失敗するでしょうけど、全員でカバーしてやれたらアイツらも成長してくれると思う。これからもやります!」
借金は3まで減った。23日から札幌ドームで日本ハム3連戦へと向かう。