「広島１－２ヤクルト」（２０日、マツダスタジアム）

　巨人から移籍後、ようやく初白星を手にした。６回４安打１失点で森下との投げ合いを制したヤクルト・田口は「チームが変わっての特別な一勝。いい投手を相手に勝てたし、チームも上昇気流に乗ると思う」と胸を張った。

　勝負どころを心得た投球だった。１－１の六回２死二塁で、４番鈴木誠を迎えた。気合の直球で空振り三振。直後の七回に代打を送られたが、代打の川端が勝ち越し打を放った。３日の巨人戦は７回無失点で勝てず、１１日の中日戦は６回２失点で２敗目。好投を３度続け、ようやく打線とかみあった。

　広島新庄高出身。雨天中止の試合があった影響で、故郷での先発機会が巡ってきた。「うれしい。ましてや地元での（移籍後）初勝利なので」と感慨に浸った。