巨人・原監督「皓太のほうが勝ると」サンチェス被安打0での交代決断
「巨人2-1中日」(13日、東京ドーム)
巨人が競り勝ち、貯金1。サンチェスが八回1死まで無安打1失点の好投で今季初勝利を飾った。
“珍記録”達成への期待感は十分にあった。七回は三者連続三振。八回は先頭の木下拓のバットをへし折り、左飛に打ち取った。球数は109球。ここで原監督は交代を決断した。
中川への交代のアナウンスに球場からはどよめきも起こったが、勝利を最優先。指揮官は「ノーヒットということは頭の中にありましたけども、やはりあの場面7回1/3を投げてくれて、そしてバトンを渡せたというのはね。非常に皓太(中川)のほうが勝るピッチングをしてくれると、代えました」と、交代の理由を説明した。
過去、ノーヒットで試合を終えながら失点した投手はプロ野球では4人がマーク。史上5人目となる失点しての無安打完投勝利という珍しい記録はならなかった。
その後、代わった中川が初安打を許し、継投で被安打1。九回はデラロサが締めくくった。打線は七回に広岡が右翼席へ移籍後初アーチ。値千金の決勝弾で勝利に導いた。