日本ハム・栗山監督 9イニング制で「戦力層に平等感」
9イニング制が導入された今季は、引き分けで終わる試合が増えている。日本ハム・栗山英樹監督(59)は、投手力で劣るチームでも勝機が広がると分析した。
「イニングが少なくなれば少なくなるほど、戦力層の厚みに関しては平等感が出る。延長があと3回あると、投手力がある方が勝ちやすい。そこが九回で終われば、人数は必要なくなる」
九回までに勝ちパターンの投手をつぎ込めば、延長戦に入って以降はブルペン陣の力の差が如実に出る。しかし今季は、投手不足による負けが少なくなるという訳だ。
それに伴い、戦い方もより先手必勝型になるという。延長戦がないことで、相手の勝ちパターンの投入も計算しやすい。そのため「早め早めに勝負をしていく。(戦力を)本当に突っ込まないといけない」とゲーム中盤までに相手先発から得点することを重視する。
開幕からここまで(12日終了時点)、両リーグ通じて八回終了時点でビハインドのチームが九回に逆転したケースはない。指揮官は「苦しい時は、引き分けで十分な時もある」と話した。