巨人・広岡 古巣相手に移籍後初安打が殊勲打 窮地のチーム救った

 7回、勝ち越し適時三塁打を放ち、塁上で喜ぶ広岡
7回巨人2死三塁、左中間へ勝ち越しの適時三塁打を放つ巨人・広岡大志=東京ドーム(撮影・伊藤笙子)
7回勝ち越しの適時三塁打を放ち、ベンチから祝福される巨人・広岡大志=東京ドーム(撮影・伊藤笙子)
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 「巨人2-1ヤクルト」(4日、東京ドーム)

 窮地に立ったチームを一振りで救った。七回だ。巨人は同点に追いつき、なおも2死三塁で代打・広岡が告げられる。ヤクルト4番手・梅野の直球をフルスイングした打球は左中間フェンスを直撃。移籍後初安打が、殊勲の決勝三塁打となった。

 強い思いが打球にひと伸びを加えた。「悔しい思いをしたので、今日はやってやろうと思って打席に入った」。3月に田口との交換トレードでヤクルトから移籍。3日の同戦では、左腕の前に好機での併殺打を含む3打数無安打に封じられた。

 この日は新型コロナウイルスの陽性判定を受けた丸、中島、若林ら主力を欠く中、2軍から昇格の香月、立岡がスタメン出場で活躍。さらに「特別な思いがあった」という古巣相手に燃えないはずはなかった。

 原監督も「潜在能力もありスケールも大きな選手。勝利をもたらした長打は価値がある」と称賛。お立ち台では「足が震えています」としながらも「チームの力になれるようにしっかり頑張りたい」と宣言。力強く新天地での第一歩をしるした。

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