ロッテ・鳥谷 通算1000得点達成 史上44人目「いろんな人のおかげ」
「日本ハム5-6ロッテ」(3日、札幌ドーム)
苦節18年、出場2218試合目のロッテ・鳥谷が史上44人目の通算1000得点を達成した。記念のボードを掲げると、敵味方関係なく札幌ドームのファンから大きな拍手で祝福された。「塁に出ていろんな人にかえしてもらった積み重ねが1000得点。いろんな人のおかげでこの数字があるので感謝しています」と思いを口にした。
記念のホームインからの逆転劇だ。1点を追う七回2死。フルカウントから上沢の内角高めの際どい直球を見極め四球で出塁。そこから一、二塁となり、藤原の左翼への2点適時二塁打で、二塁から節目の本塁へ駆け抜けた。この回一挙5得点はベテランの冷静な選球眼が起点となった。
今年で40歳を迎えるベテランは周囲の予想に反し、開幕遊撃のポジションを射止めた。この日を象徴するように、八回無死二塁では一ゴロで走者を三塁に進めるなど献身的な打撃で勝利に貢献。「その場面で自分の仕事を考えながらやっている」と言う。この姿勢こそが、打線のつながりに一役買っている。
チームは3月の開幕から5連敗も、4月に入り3連勝。連勝中は全て遊撃でスタメン出場している鳥谷は「一番得意なポジションで、少しでもチームに貢献したい」と頼もしく言った。