ヤクルト・田口 古巣へ恩返しの7回0封 中継ぎ打たれ初星逃すも存在感

 「巨人2-2ヤクルト」(3日、東京ドーム)

 “別れたマウンド”にゆっくりと向き合うと、ヤクルト・田口は文字をしたためた。巨人時代から培ってきた、自らを鼓舞する言葉。「かつ」-。ヤクルト戦士として帰ってきた。今は敵地。刻んだ強い思いを古巣相手にぶつけた。

 「巨人時代にはなるんですけど、長嶋終身名誉監督が『勝つ、勝つ、勝つ』と話してくれていた。どのチームにいても、本当に大事な気持ちだと思う」

 気迫を前面に押し出した88球だった。六回は1死一、二塁のピンチで岡本和を、七回は1死一、二塁でトレード相手の広岡を迎えたが、いずれも進化系カットボールで遊ゴロ併殺に。「相手打者も僕のことを骨の髄まで知っている」と、この1週間で伊藤投手コーチと磨き、改良し、信じた1球を投じきった。

 移籍初勝利は、中継ぎ陣が追いつかれスルリ。それでも、7回5安打無失点と意地は見せた。「これから何試合も対戦していく中で、今日だけというわけではない」。引き分け後も笑顔で、選手らを出迎える。歩むのは、恩返しの道。次戦こそは、マウンドに込めた思いを体現させる。

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