天理・達 疲労蓄積否めず…中村監督、準決勝先発は「よく話をして決めたい」

 「選抜高校野球」(30日)

 大会休養日となった30日、準決勝に出場する4校が兵庫県西宮市内でそれぞれ調整を行った。天理(奈良)のプロ注目右腕・達孝太投手(3年)は軽めの調整で疲労回復に努め、東海大相模(神奈川)との準決勝で先発するかは明言せず。

 頂点まで一気に駆け上がる。「選手が自分たちのやるべきことをやりきれている。チーム状態はいい」。就任以来初の優勝を目指す天理の中村良二監督(52)は、確かな手応えを口にした。

 絶対的エースの達は、ここまでの3試合で計459球を投じている。日程の関係で「1週間で500球」の球数制限にはかからないとは言え、疲労蓄積は否めない。

 準決勝の相手は、名門・東海大相模。エースの力は必要不可欠だが、「本人は(先発で)行きたいと言うと思うが、球数が多くなっているのでよく話をして決めたい」と指揮官。主将の内山陽斗内野手(3年)も「守備でミスがないようにしたい」と、達ら投手陣をバックで盛り上げることを誓った。

 この日、達はキャッチボールなどの軽い調整にとどめ、疲労回復に努めた。29日の準々決勝後には「マウンドを譲る気はないという気持ちで投げている」と覚悟を口にしていた右腕。エースの本領発揮はここからだ。

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