「巨人８－７ＤｅＮＡ」（２６日、東京ドーム）

　古巣に結果で恩返しした。開幕星はならなかったが、ＤｅＮＡ・田中俊が意地を見せ、３本の適時打と犠飛で６打点。巨人の目の前で、開幕戦最多打点のセ・リーグ記録を更新した。

　二回無死満塁では高校、大学の先輩でもある菅野から中犠飛。今季チーム初打点をマークした。２－３の三回２死一、三塁は菅野のカーブを捉え、中前へ同点打。昨年までは後ろを守っていた絶対エースを攻略し「すごい投手。対戦できたのはすごく良かった」。七回は鍵谷から右前へ２点適時打。そして５－７の九回２死二、三塁では中川から左前へ２点打を放ち、一時試合を振り出しに戻した。

　オフにＦＡで巨人に移籍した梶谷の人的補償でＤｅＮＡに入団。オープン戦は２１打席連続無安打と苦しんだが、それでも起用してくれた指揮官の期待に応えた。三浦監督は「一打席一打席気持ちが入っていた。しっかり仕事をしてくれた」と評価した。

　相手の原監督も「敵ながら大したもんですよね。一層これから、もっとマークを強くしないといけない」と警戒心を強めた。スタメン発表時には巨人ファンからも多くの拍手を送られ「感謝しかありません」と田中俊。ただチームはサヨナラ負け。「勝てるように、貢献していく」とリベンジを誓った。