また格差トレード 巨人・田口とヤクルト・広岡5400万円差、同一リーグ異例の成立

 巨人・田口麗斗投手(25)とヤクルト・広岡大志内野手(23)の交換トレードが合意に達したことが1日、両球団から発表された。田口の今季年俸は7000万円で、広岡は1600万円。巨人にとっては昨年の沢村と、ロッテから香月を獲得したことに続く“格差トレード”となった(金額は推定)。広岡の巨人での背番号は32に決まった。

 開幕を直前に控えた3月、しかも同一リーグ間で異例の電撃トレードだ。長打力のある右打ちの内野手を求めていた巨人と、先発の強化を目指していたヤクルトの思惑が一致。5400万円という年俸の格差があるトレードが成立した。

 16年から2年連続2桁勝利を挙げた実績を持つ田口は、新天地での再ブレークを狙う。「ジャイアンツでの7年間は非常に濃い時間でした。ヤクルトでも田口麗斗を応援してもらえるよう頑張ります」。今キャンプは1軍スタートながら、序盤で負傷離脱して2軍調整。ケガは完治しており、ヤクルトで心機一転、スタートを切る。

 広岡は伝統球団でのプレーに決意を示した。「活躍することが恩返しにもなると思う」。19年に初の2桁本塁打となる10本塁打を記録。だが、レギュラー奪取には至らなかった。巨人にとっては坂本の後継者育成が避けては通れない懸案事項。広岡は新天地で智弁学園の1学年先輩・岡本の背中を追い、ブレークを目指す。

 全権監督として編成も担う巨人・原監督は飼い殺しはしない方針の下、昨季4件のトレードを成立させた。中でも沢村はロッテで復活した。巨人、ヤクルト間の交換トレードは1977年の倉田-浅野までさかのぼる。珍しいケースとなったが、若い両選手も新天地で一気に才能が開花する可能性がある。

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