「練習試合、ヤクルト３－９楽天」（２６日、ＡＮＡ　ＢＡＬＬ　ＰＡＲＫ　浦添）

　楽天・涌井秀章投手（３４）が、ヤクルトとの練習試合で今年初の実戦登板に臨み、２回無安打無失点。これで開幕投手候補の田中将、涌井、岸、則本昂の４人がそれぞれ実戦登板を果たし、石井監督は「なんとなくは決めてます」と近日中に開幕投手の発表を行うことを示唆した。

　先発した右腕は直球中心の配球で、６つのアウトは全てフライアウトだった。最速１４４キロを計測。テンポ良く投げ込み、「ストライクが入るかの確認だけなので、入ったので良かった」と淡々とした口調で振り返った。

　これで開幕投手候補の４人が一通り登板した。石井監督は開幕投手を選ぶ基準の一つとして、「基本的には昨年しっかりと頑張れた人」を挙げた。

　昨季リーグ最多勝に輝いた涌井は、その条件に最も当てはまるだろう。「結果を残して『こいつに任せた』と思ってもらえるように投げるだけ」。ベテラン右腕がロッテ時代の１８年以来１０度目となる大役を待っている。