ヤクルト・内川、移籍後初安打初打点 プロ21年目新天地で第一歩
「練習試合、ヤクルト5-10巨人」(23日、ANA BALL PARK浦添)
ヤクルトの内川聖一内野手(38)が巨人との練習試合に先発出場し、実戦3打席目で移籍後初安打を放った。新天地で踏み出した新たな一歩。「結果が一本出て、ホッとしています」。表情には自然と笑みがにじんだ。
響いた鈍い音に、これまで歩んできた重みが詰まっていた。1点を追う初回2死一、二塁。2ボールからの151キロ直球を一振りで捉えて中前適時打とし「感覚はそんなに悪くない」と手応えをつかんだ。
約束の一打だ。21日の練習試合・楽天戦で初出場したが、2打数無安打で交代。後輩たちからは「早く打ってくださいよ」と“ハッパ”をかけられていたといい、「なんとか結果を出したいなと。チームが喜んでくれるのがうれしい」と照れ笑いした。
希代のヒットマンが積極的に新チームの一員になっている。21日には室内練習場で青木と山田が打撃会談。その輪に「俺も聞かせてくれ」と志願して参加。また後輩たちからもウッチーと呼ばれ、「いい意味でかわいがってもらっています」と笑顔で話す。
浦添から始まるプロ21年目。「いい結果を残さないといけない立場なので、今日みたいにチャンスで打てるように頑張りたい」。貪欲に、がむしゃらに。まだ始まりの一打にすぎない。