侍・稲葉監督 マー君と北京の無念晴らす!悲願東京五輪金へ13年ぶり共闘だ

 東京五輪に出場する野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督(48)が3日、12球団のキャンプ視察を開始した。この日は日本ハムと楽天のキャンプを訪問。8年ぶりの日本球界復帰となる楽天・田中将大投手(32)について、北京五輪でのリベンジを胸に、エースとしての活躍に期待をかけた。

 再び日本を活躍の場に選んだ右腕の決断-。稲葉監督も高まる気持ちを抑えきれない。「非常にうれしいニュース。まさかという気持ちだったし、ジャパンにとっても非常にうれしいニュースだなと思う」と田中将の楽天復帰を喜んだ。

 何より指揮官の胸を打つのは、1月30日の入団会見で田中将が「選ばれたならば断る理由はないし、出たいと思っている。金メダルを取りたい」と語った五輪への思いだ。

 08年の北京五輪で選手として共に戦った稲葉監督と田中将。メダルを逃し、4位に終わった悔しさを忘れるはずもない。田中将の思いを稲葉監督も「非常に重たい。北京を戦った同志ですから。そういう悔しい思い、ジャパンへの思いも伝わってきた」としっかり受け止めていた。

 当然、戦力としてもこれほど心強い存在はいない。08年の北京五輪では中継ぎとして3試合に登板。その後は09、13年のWBCにも2大会連続で選出されるなど、国際大会で豊富な経験を持つ。

 北京五輪の姿を振り返り「非常に堂々とした投球だった。かわいいところもあったが、いざマウンドに立つと気持ちが出ていた」と評した稲葉監督。その後は米大リーグの名門ヤンキースで7年間を過ごし、その投球はさらなる力強さと円熟味を増しているはずだ。

 代表エースとしての期待を問われた稲葉監督は「まあ経験が豊富ですのでね」と話し、まだキャンプに合流してない本人とも「近々連絡をして、いろんなことを進めていきたい」とコミュニケーションを深める考えだ。

 田中将を筆頭に巨人・菅野、ソフトバンク・千賀ら豪華な顔ぶれが並ぶことになる侍投手陣。無念の色に染まった北京の空を見上げた日から13年-。2人の侍の思いが再び交わり、悲願の東京五輪金メダルへ歩み始める。

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