東海大相模・門馬監督「感謝です」2年連続センバツ出場
「選抜高校野球・選考委員会」(29日、大阪市内)
名将の顔に浮かんだのは歓喜ではなく安どの色-。2年連続12度目のセンバツ出場を決めた東海大相模。門馬敬治監督(51)は「選ばれるか選ばれないかというところでいろんな思いがあった。約3カ月、非常に長く感じた」と率直な気持ちを語った。
昨秋の関東大会準々決勝では、九回表までリードしながら東海大甲府にサヨナラ負けを喫してベスト8。センバツは当落線上だっただけに「率直にうれしい。選んでいただいたことに感謝です」と同じ言葉を繰り返した。
その道のりは平たんではない。緊急事態宣言が発令され「野球をやる前にまず健康。安全、安心の確保が最優先」と制限がある中で練習に励んだ。それでも目指すは11年以来となるセンバツ優勝だ。
昨秋負けた悔しさをバネに、エース左腕・石田隼都投手(2年)は「甲子園だけを意識してやってきた。最後のダッシュ1本まで意識してきた」と話す。「祈り続け、頑張り続ければ夢につながる」と門馬監督。苦難を越えたナインが、聖地で躍動を見せる。