マー君楽天復帰で侍ジャパンにも追い風 夢の豪華先発陣
今夏の東京五輪で悲願の金メダル獲得を目指す野球の日本代表にとっても、田中の楽天復帰は追い風だ。米大リーグ移籍を断念して巨人に残留した菅野やソフトバンクの千賀、オリックスの山本らに田中が加われば、夢のような豪華な先発投手陣ができあがる。
メジャーリーグのトップ選手の五輪派遣は可能性が低く、稲葉監督も「MLB(の選手)は難しい」と半ば諦めていた。ただ、日本球界に復帰したことで、3月上旬に提出期限を迎える1次登録メンバー入りへの障害は小さくなった。
稲葉監督は、五輪代表選手について一昨年秋の国際大会「プレミア12」で優勝したメンバーを土台にしつつも「新たに練り直す必要がある」と口にしていた。田中は19歳で北京五輪を経験し、その後もワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも2度出場した。国際経験は豊富で、カリスマ性も今の球界では屈指。新たな代表の太い柱になれる存在だ。