ヤクルト・ドラ1木沢 ロジャー・クレメンス“完コピ”へ動画研究
ヤクルトのドラフト1位・木沢尚文投手(22)=慶大=が17日、ロジャー・クレメンスを“完コピ”し、本格派右腕襲名を誓った。この日は戸田球場で初めてブルペン入り。立ち投げで16球を投げ、「ロマンのある投手になりたい」と笑った。
気温6度。寒さを吹き飛ばすほどの熱い思いが、ボールに込められた。昨年12月30日以来のブルペンで、「バランスを意識しながら投げました」と右腕。憧れは「ロケット」の異名を持ち、歴代最多7度のサイ・ヤング賞、通算354勝を誇る最強投手だった。
YouTubeでの動画検索が、クレメンスと“出会った”きっかけ。現在もキャッチボールの動画を探し、貪欲に吸収しているという。「パワーピッチャーで長く現役を続けられたのには、絶対に理由がある」と研究を継続していく考えだ。
直球の最速は155キロと無限の可能性を秘める。視察した高津監督も「力で押せる、本当のパワーピッチャーを目指してほしい」。本格派右腕に成長し、太く、長く活躍できる投手を目指していく。