15年ぶりに古巣・巨人のコーチに復帰する桑田氏の素顔とは…

 巨人は12日、球団OBの桑田真澄氏(52)が1軍の投手チーフコーチ補佐に就任したと発表した。昨年12月に今季の組閣を発表した中、年が明けた1月に入っての大物コーチ招聘(しょうへい)は超異例。桑田氏にとっては巨人を退団した06年以来、15年ぶりの古巣復帰。現役時代は球界屈指の名投手として活躍した桑田氏の素顔に少しだけ迫った。

 ずっと“律義”な人だなと思っていた。あれは、忘れもしない06年9月23日。ジャイアンツ球場で起こったハプニングだった。

 当時は、故障に苦しみ不振にあえいでいた38歳のベテラン。ただその時点で引退か、現役続行か、巨人退団かの去就は公になっていなかった。桑田氏は24日の2軍戦登板を翌日に控えた調整を終え、駐車場付近で待っていた十数人のファンにサインを求められ、ペンを走らせていた。その時だった。一人のファンが24日の登板に向けた激励の言葉をかけると、おもむろに言葉を発した。

 「ジャイアンツのユニホームを着て投げるのは、(24日が)最後かもしれない」。ファンは一瞬、騒然となった。正直、その現場にいた私も驚いた。肉声で予告した通り、桑田氏は06年限りで巨人を退団した-。今思えば応援し続け、支えてくれたファンに“一番最初”に巨人退団を報告したかったのだと思う。クールなイメージばかりつきまとうが実は“人情派”。桑田氏がどんな手腕を発揮するのか-。今から、とても興味深い。(06年巨人担当・伊藤玄門)

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