報徳のプロ注目大型左腕・久野「真っすぐのキレにこだわる」秋の悔しさバネに飛躍誓う

 来秋ドラフト候補の報徳学園・久野悠斗投手(2年)が、この冬「フォーム改造」に取り組み、さらなるレベルアップを図る。

 身長186センチ、体重85キロの恵まれた体格から、最速143キロの角度ある球を投げ込む大型左腕。名門で1年秋から背番号「10」をつけ、前エースの坂口とともに主戦を担ってきた。2年秋の新チームからは好投手がそろう中でエースナンバーを背負っている。

 だが、エースとして迎えた今秋の県大会で、久野は初めての大きな挫折を経験した。「小学生からずっと野球をやってきて、うまくいかないこととかもありましたが、挫折というほどの経験はなかった。あの試合が人生で一番メンタル的にきつかったです」と振り返ったのは、県大会の2回戦・神戸弘陵戦だ。

 近畿大会、そしてその先にあるセンバツ出場がかかった大事な大会で、前大会王者の報徳学園は優勝候補とされていた。しかし、先発を任された久野が2被弾を含む7回3失点でまさかの逆転負け。「(仲間は)オレらが打てへんかったからやと言ってくれましたが、1試合にホームラン2本はありえない。自分のミスで甲子園に行けなかったんだと思っています」と、今でも毎日のように思い出すという。

 だが、悔しいだけで終わっては意味がないと、久野はこれまでの投球フォームを一から見直すことを決意。「変なクセがあったので、リセットしてより力が入ったりコントロールしやすいフォームを探っています」と、現在は秋季大会後に違和感を感じていた左肘の治療をしつつ、部長やコーチなどと最善のフォームを模索している。

 「今までは強みがなくて自信が持てなかったので、この冬で武器を作りたい。真っすぐのキレにこだわって、打たれない球が投げたいです」と意気込んだ左腕。来年の夏、自分の手でチームを聖地に導くために、秋の悔しさを糧にこの冬での急成長を誓う。

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