史上初の連合チームで甲子園へ一歩前進 富山北部・水橋がセンバツ21世紀枠候補に

 日本高野連は11日、第93回選抜高校野球大会(来年3月19日開幕・甲子園)の21世紀枠候補9校を発表した。北信越地区からは連合チームの富山北部・水橋(富山)、近畿地区からは東播磨(兵庫)が選ばれた。21世紀枠の出場3校は、一般選考28校、大会中止となったため取り扱いが決まっていない神宮枠の1校とともに、来年1月29日の選考委員会で決まる。

 連合チームで史上初の甲子園出場へ-。連合チームの富山北部・水橋が地区候補校に選出され、歴史的な偉業に一歩前進した。富山北部の清水周道主将(2年)「正直、良い意味で連合チームとは感じてない。でも初というのはうれしいので、選ばれることを祈りたい」とほほを緩めた。

 2022年3月にいずれも閉校となる富山北部と水橋、両校の統合再編で新たに今春誕生した富山北部の3校で、今夏の独自大会の終了後に組織した。部員は、旧・富山北部の2年生2人、水橋の2年生2人、新・富山北部の1年生13人の計17人。平日は水橋の2人が富山北部のグラウンドに通う形で練習を始めた。

 順調にチームワークを育み、秋季富山大会では2連勝で8強に進出。勝てば北信越大会がほぼ決まる準々決勝では九回に3点差をひっくり返して逆転サヨナラ勝ちを収めた。

 来夏が終われば、新・富山北部の単独チームとなるため、連合チームは期間限定。もし選出されれば、両校の校歌を流してもらえるよう高野連に打診し、ユニホームは別々での出場となる予定。清水主将は「選ばれても恥ずかしくないよう、しっかり練習したい」と1カ月半後の運命の日を見据える。学校を超えた絆を、甲子園で披露する決意はもう固まっている。

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