「フェニックス・リーグ、中日３－５日本ハム」（２７日、ＳＯＫＫＥＮスタジアム）

　野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督（４８）が２７日、今季飛躍を遂げたソフトバンク・周東佑京内野手（２４）を称賛した。昨年のプレミア１２では代走のスペシャリストとして登用。そこから１年で描いた成長曲線に「頼もしく思う。警戒される中での来年の活躍も楽しみに見たい」と声を弾ませた。

　コーチ陣と開幕前に「今年はたくさん試合に出られたらいいな」と話していたという指揮官。思いは実り、周東は今季後半から１番に定着した。５０盗塁の足だけでなく、内外野をこなす守りや打撃でも日本一に貢献。もはやスペシャリストに収まらない存在感に「素晴らしい選手に成長した」とうなずいた。

　この日は２６日に続いて「みやざきフェニックス・リーグ」で日本ハムを指揮し、１番には足とパワーが売りの万波を起用。「振れる選手を１番にしたらどうなのか」と五輪を想定しての試用だった。プレミア１２ではヤクルト・山田哲らが務めた１番。来季の活躍次第で、そこに周東の名が刻まれるのも、夢ではない。